
危険!職場を襲う熱中症
〜求められる対策と安全管理〜
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DVD/カラー/25分/2016年作品/企業向け小学校学習指導要領準拠
監修:昭和大学病院 救急救命センター長
三宅康史

この夏も熱中症の脅威が全国を襲っています。最新の統計では、全国で約6万人が救急搬送され、重傷者約1,400人、死亡者は105人に上りました(平成27年5月〜9月期総務省統計)。さらに、平成26年の労働現場における熱中症の死傷者は423人で、近年の熱中症による死傷者は、猛暑だった平成22年の後も、毎年400〜500人台で高止まりの状態にあります。
中でも多くの犠牲者を出しているのが建設業と製造業で、両者で半数近くを占めています。厳しい暑熱環境下、労働環境や労働時間などの制約を受ける中で、体を冷やすことができずに体調を悪化させ、命を落とす犠牲者が後を絶たないのです。
この作品では、「職場の熱中症はどのようにして起こるのか」を再現映像で示し、専門医師の解説を交えて、その原因を探っていきます。そして、具体的にどのような対策を講じれば良いのかを、各企業が実際に行っている取り組みから学んでいきます。
管理監督者と労働者の双方で熱中症の危機意識をしっかり持つことの重要性を強く訴える内容となっています。
職場で起きる熱中症
熱中症の危険
熱中症が起こる事例
WBGTの活用
企業が行っている取り組み
古河電気工業株式会社⋯
- 扇風機やスポットクーラーの活用
- 速乾性。通気性に優れた作業着の採用
- 体調不良の自己申告による意識向上
吉野金属株式会社⋯
- 出来る限り直射日光を避ける
- 1時間に1度必ず休憩をとる。
- 頭から水をかぶる
- 休憩時に必ず塩分と水分を補給
株式会社竹中工務店⋯
- 扇スプリンクラーの活用
- 電光掲示板による最新情報の広報
- 体調不良の自己申告による意識向上
- 遊び心のある対策の導入
健康で快活に働くために
毎年夏になると、職場でも多くの熱中症が発生する。厚生労働省が発表した統計データによると、死傷者全体の約6割が「建設業」「製造業」で発生していることがわかる。
救命救急センター長の三宅医師が、熱中症の危険性と熱中症が起こる仕組みについて図解を交えながらわかりやすく解説する。
職場の熱中症がどのようにして起きるのかを再現映像で示していく。建設現場で働くAさん(24歳)は、体力に自信のある若者だったが、熱中症で命を落としてしまう。その背景には、「梅雨明け直後の暑い日だったこと」「初めての現場で作業ペースが掴めていなかったこと」「炎天下の下働き続け、休憩と水分補給が十分ではなかったこと」などが挙げられる。このような事態を防ぐための対策を紹介していく。
熱中症対策の基本は、作業現場の暑さをWBGT(気温・湿度・ふく射熱などの条件を取り入れた暑さの指標)で、客観的に把握することである。WBGTは専用の計測器を使用することで知ることができる。計測する際のポイントや、数値が高かった場合の対処法を解説する。
熱中症予防のために実際に行われている企業の取り組みを紹介する。
熱中症は、正しい知識を持っていれば必ず防ぐことができる。作業者も現場監督者も、熱中症に対する意識を持つことが大切である。
監修
昭和大学病院 救命救急センター長
三宅康史
撮影協力
日本石油販売株式会社
古河電気工業株式会社 千葉事業所
株式会社竹中工務店
資材協力
京都電子工業株式会社
ユニット株式会社
企画・制作統括
高木 裕己
脚 本・演 出
遠藤 協
コーディネーター
斎藤 晃顕