
一献の系譜
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DVD/NTSC/16:9/片面二層/114分(本編103分+特典11分)/日本語/英・仏・西字幕文部科学省選定作品
社会教育(教材)青年向け・成人向け
国の名前が付くお酒「日本酒」。その造り手「杜氏」。
能全という風土が醸し出す、酒造りの世界を追ったオムニバスドキュメンタリー映画。
酒造りは、かつて農家の男たちの冬の「出稼ぎ」先でした。
半年間、家族と離れ一日も休みがなく、寒く、朝も早い。
そんな、厳しい環境下、技を極めた名人四人衆がいました。「能登杜氏四天王」。
その流儀を受け継いだ現役、後輩杜氏たち。
彼らの「葛藤」は、現代に生きるあらゆる人ヘ「生きる道」を思い返させるのです。
ナレーション:篠原ともえ
企画:能登杜氏の里交流創出委員会、徳力 暁
監督:石井かほり

日本人の主食「米」と向き合い、目に見えない菌と闘い、理想の一献を目指す。
現代を生き抜く能登杜氏たちの、酒造りへのこだわりと、挑み続ける理由とは⋯。
石川県能登半島を出身とする酒造りの技能集団「能登杜氏」。そんな彼らの夏はというと⋯漁業や農業に勤しみ、自然と共に暮らす姿がありました。酒造りとは、農閑期となる冬、現金稼ぎのため仕事を求めて働きに出たことが始まりだったのです。家族と離れ、幸く厳しい現場で、蔵全体の行く末を左右するほどの責任が課せられるたった一人の選ばれし「杜氏」というポジション。その昔、酒を腐らせ自殺する者をもいたと言います。
全国の杜氏集団の中でも、現在の吟醸酒の礎を染いた有名杜氏たち四人衆。「能登杜氏四天王」。彼らが築き遺したもの、それは後輩社氏の中に息づいていました。
四人全員を師とする現役トップの杜氏、抜口幸夫杜氏と家修杜氏。そして、その下に続く、若手杜氏たち。その中には、能登杜氏始まって以来の初の女性杜氏のデビュー姿や、大きすぎる先輩の背中に追いつけないジレンマの中にある者も⋯
登場人物
三盃幸一/農口尚彦/波瀬正吉/中 三郎/天保正一/中倉恒政
坂口幸夫
家 修
岡田謙治/榛葉 農/白藤喜一/白藤暁子

ナレーション
篠原ともえ
1995年歌手デビュー。個性的なキャラクターと独自の「シノラー」ファッションを生み出し、ティーンの女子のアイコン的存在に。タレント、女優、ナレーター、シンガー、衣装デザイナーなど多彩な才能を開花させる。
制作にあたって
「もう一度、映画で能登に光をあててください」
この一言から始まりました。
監督 石井かほり
私が監督を務めた能登を舞台としたドキュメンタリー映画『ひとにぎりの塩』。その上映後に展開していた現地ツアーの様子を知った奥能登の酒蔵関係者から、再び映画で能登に光をあてて欲しいとの依頼をいただきました。
再び能登に通えること、しかも、美酒がテーマということに胸が高鳴りました。しかし、大寒の時期、不眠不休の酒造りは想稼を遥かに超えた過酷な労働だったのです。なぜこんなキツイ仕事を選ぶのか。二年半かけて、その答えを私なりに紡いでみました。
改めて、貴重な体験をさせていただいたこと、支えてくださったすべての皆さまに深謝申し上げます。

プロデューサー:石井かほり、西郷リカ
撮影:田宮健彦
録音:大塚 学
編集:政成和慶
音楽:谷川賢作
B班撮影:河戸浩一郎
C班撮影:西村博光
アートディレクション:金子英夫
イラストレーション:大野 舞
題字:堀本虹馬
宣伝スチール:佐藤洋彰
協賛:北國銀行、北陸銀行、興能信用金庫、のと共栄信用金庫、珠洲市農業協同組合、内浦町農業協同組合、加賀屋、共同技研化学
協力:珠洲市、輪島市、能登町、穴水町、能登杜氏組合、鳳珠酒造組合、宗玄酒造、自藤酒造店、数馬酒造、松波酒造、中島酒造店、日吉酒造店、清水酒造店、鶴野酒造店、楼田酒造、中野酒造、中納酒造、車多酒造、土井酒造場、吉村秀雄商店、農口酒造、喜多酒造、清水清三郎商店、日本酒造組合中央会、鳳珠小売酒販組合、珠洲商工会議所、輪島商工会議所、門前町商工会、能登町商工会、穴水町商工会、能登半島広域観光協会、Teamアエノコト、石川県東京事務所、全国石川県人会連合会、東京奥能登応援団、東京珠洲会、能登ネットワーク、古館プロジェクト、GREEN FUNDING、Budscene、呑みトモサポーター
技術協力:映広
特別協力:北國新聞社、枻世出版社
後援:石川県
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
製作:映画一献の系譜製作上映委員会、グリクリエイツ株式会社
制作・配給:グリクリエイツ株式会社
深謝:能登杜氏組合、呑みトモ、農林水産省
©2015映画一献の系譜製作上映委員会