
火災から人を守る 町を守る
消防しょのはたらき
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カラー/20分/2016年作品/小学校学習指導要領準拠小学校学習指導要領準拠
監修:日本市民安全学会 理事
横須賀市北消防署 副署長
小澤 光男

小学校中学年・高学年の社会科では、地域の人びとの生命や財産を脅かす火災・風水害・地震などの災害から、わたしたちの暮らしを守るために、消防署等の関係機関がどのような取り組みをしているのかを学ぶことが、重要な課題のひとつになつています。そのため小学校学習指導要領で、消防署の見学や視聴覚資料の活用を奨めています。
本作品では、小学校学習指導要領をふまえて、災害の一つとして「火災」をり上げ、火災から人びとの安全を守るための、消防署を中心としたしくみや活動を紹介していきます。消防署の人たちが火災発生に備えて日頃行っている訓練や消防器具の点検、火災が発生したときの関係諸機関の組織的な対処について示します。
また、消防署だけでなく、地域の人びとが組織する消防団の日頃の活動についても取り上げます。そして、消防署などの関係機関と、消防団や自治会など地域の人びとが組織する諸団体が、協力して消火活動や火災予防の活動に取り組んでいることを示し、地域の安全は共に助け合って守ることが大切だと訴えます。
子どもが消防署を見学するための準備学習やふりかえり学習の教材として、授業の中で活用できる内容となつています。
火事に備える日頃の仕事
消防署の朝⋯
消防署にある車や道具の点検⋯
町の消防設備の点検⋯
いろいろな訓練⋯
夜から翌朝にかけての消防署⋯
火事が起きたら
地域の人々とともに取り組む
住宅訪問⋯
地域の消防団との連携⋯
学んだ上で考えよう⋯
学んだ上で考えよう
ある消防署の日頃の仕事内容に密着する。
朝礼から一日が始まる
毎日朝と夕方に消防車の点検。車のライトがちゃんとつくか、サイレンやアナウンスの音が出るかなどを点検して、出動に備える。車に積んである器具の点検も必ず行つている。
地域に設置してある消火栓や防火水槽の点検を行う。
消火訓練。逃げ遅れた人の救出訓練・体カトレーニングなどを行う。
消防士はいつ火事が起きてもすばやく出動できるよう、交替で消防署に泊まっている。当直の消防士は、出動がないときは夜も訓練を行い、署内にある仮眠室を使って、休憩と仮眠をとる。翌朝は、消防車の掃除や器具の点検などを行った後、当直の交替引き継ぎをして業務を終了する。
火災が発生したとき、消防署や関係機関はどのように対処していくのだろうか?
119番通報をすると、市の消防局にある消防司令センターに繋がる。そこでは消防署へ出動の指令を出すほか、警察署、ガス会社や電力会社、ケガ人を運び入れる病院などにも連絡をして、スムーズに消火活動ができるよう的確に情報を伝えていく。指令を受けた消防署はすぐに消防車と、ケガ人がいる場合は救急車を出動させて現場へ向かい、消火・救助活動を行う。
このように、火事が起きると、消防署や警察、ガス会社など様々な組織が協力して消火や救助にあたるのである。
火事から命を守るためには、私たち一人一人が火事を起こさないよう心がける必要がある。そのために消防士は、火を消すだけでなく、地域の中で、火事を防ぐための様々な取り組みを行つている。
チラシを配る。住民に火災予防の話をするなど、防火のために気をつけるべきことを伝達する。
春や秋、年末に消防団と協力して火災予防運動を行う。
地域の人々に消火器の使い方を指導する。
私たちの安全で安心な暮らしは消防署や消防団など、多くの人々によって守られている。火事から命を守るためには、まず火事を起こさないようにすることが大事なのだ。
そのためには、何ができるのか、どんなことを心がけたらよいのか、みんなで考えてみよう。
監修
日本市民安全学会 理事
横須賀市北消防署副署長 小澤光男
協力
横須賀市消防局
横須賀市北消防署
横須賀市消防団北郷地区第7分団
東長浦自治会
梅林食堂
企画・制作統括
高木 裕己
脚 本・演 出
川崎けい子
コーディネーター
斎藤 晃顕